内容: 染色家として国内外の高い評価を受けた芹沢_介は、同時に世界の工芸品の優れた収集家としても知られていました。当館には、4500点におよぶ芹沢の収集品を収蔵していますが、そのうち3分の1は染織品にあたり、その中でも特筆すべきコレクションとしてアイヌと沖縄の染織を挙げることができます。
芹沢がアイヌと沖縄の染織を知ったのは、彼の30代にさかのぼります(昭和一桁台)。それぞれの強い個性と神秘的な美しさに驚嘆し、それ以来最晩年まで両者に対する敬愛の念を失うことはありませんでした。現在当館には、芹沢が収集したアイヌの染織45点、沖縄の染織49点を収蔵していますが、そこには並々ならぬ理解とこだわりを見ることができます。
本展では芹沢が集めたアイヌと沖縄の染織を一堂に展示し、芹沢が愛してやまなかったすばらしい染織の世界をお楽しみいただきます。(「古き日本の面影―アイヌと沖縄の染織」展リーフレットより)
<講演会>
●テーマ:「沖縄の紅型と芹沢_介について」
●開催日:平成19年9月23日(日・祝) 13時30分〜15時30分
●講 師:兒玉絵里子(沖縄国際大学南島文化研究所特別研究員)
<アイヌ文化体験講座>
●開催日:平成19年10月21日(日) @10時〜12時 A13時30分〜15時30分
●講 師:居壁太・宇佐照代(協力・財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構)
この他、当館学芸員によるギャラリートーク、絵手紙講座などを開催。
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