第44回展 日本の仕事着 ―刺子・裂織・革羽織―
第44回展 ポスター
展示風景(C室)
展示風景(E室)会期: 平成8年6月14日 〜 平成8年9月23日 開館日数: 88日 区分: 通常展 (平成8年度) 入場者数: 13,901人 内容: 日本の気候風土が生みだした仕事着は暖かさと厳しい労働に耐えうる強靭さに加え、伝統に裏打ちされた美しさを兼ね備えています。なかでも、東北地方の東北地方の津軽こぎんに代表される刺子(さしこ)は衣類を補強するための細かい刺し縫いの技法から発達し、作り手の工夫と研鑽による複雑な美しい模様を見せてくれます。
裂織(さきおり)は、古布を細かく裂いて織り込んだ再生布のことで、丈夫であるため仕事着にもよく使われ、多くの色を巧みに使った配色は現代の美術作品にも通ずる美しさを持っています。
火消し装束などで目にする革羽織(かわばおり)は鹿革のものが多く、棟梁、親方が晴れの場に用いたもので紋章や屋号を大胆に染めつけてあります。
以上のものは、芹沢_介が永年にわたって蒐集した多数の染織品のなかから抜粋して展示するものです。
なお、芹沢_介の型絵染作品として「布文字春夏秋冬二曲屏風」や新収蔵品の「那覇壺屋風景掛軸」、「松竹梅掛軸」等を展示しますので合わせてご鑑賞ください。(「日本の仕事着―刺子・裂織・革羽織―」展リーフレットより)
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