第32回展 箱百態 



第32回展 ポスター



展示風景(G室)



展示風景(I室)
会期: 平成4年6月5日 〜 平成4年9月27日 開館日数: 96日 
区分: 通常展 (平成4年度) 入場者数: 18,374人
内容: 「箱」は物を収納する器として、古くから衣食住の営みの様々な場面で用いられてきました。函・筥・匣・笥・筐など、材質や形、用途に合わせた多くの「箱」を意味する漢字が生まれていることでも、暮らしの中に占められた「箱」の存在感が偲ばれます。
 貴重品を保管する頑丈な箱。運搬に便利な軽い箱。いつも身近に置く箱への愛着からでしょうか、大きさや素材、形に工夫を凝らし、螺鈿、漆絵、蒔絵、彫刻で飾ったり、高価な材料で作ったものもあります。
 今回は芹沢コレクションの中から、日本、韓国、中国、タイ、フランス、スペインなど約80点を選びました。「箱百態」の美を御鑑賞下さい。(「箱百態」展リーフレットより)

※同時開催:小企画展「樹皮布―タパ・クロス」
 タパ・クロス、またはバーク・クロスと呼ばれる「樹皮布」は、文字どおり樹の皮で作る布の事です。
 主にクワ科の樹皮の内側の部分を薄く叩きのばしたものをつなぎ合わせたこの布は、かつて、赤道をはさんだ帯状の地域一帯でみられたといいます。地域により特色ある文様や色がつけられて、腰布、帯などの衣料や敷物として使われる他、宗教上の儀式にも用いられ、従来「布」というものが有していた聖なる側面を伺わせます。
 今展は、日本では馴染みのない、この太古の息吹を感じさせる樹皮布の展観です。
(「箱百態」展リーフレットより)

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